「びわ湖との約束」とは
「びわ湖」は、好きですか?
あなたにとって、びわ湖はどんな存在ですか?
昔と今とで、びわ湖とのかかわり方は変わりましたか?
いまから10年後、びわ湖や暮らしはどうなっていてほしいですか?
私たち(マザーレイクフォーラム)は、あなたの「びわ湖への思い」に興味があります。
なぜなら、びわ湖に関わるひとりひとりの願い、「びわ湖が好き!」という思い、そして小さな行動のひとつひとつが、10年後のびわ湖や私たちの暮らしのあり方に大きく影響する、と信じているからです。
びわ湖のことを、もっと好きになってほしい。
びわ湖について、もっと深く知ってほしい。
びわ湖のために、小さなアクションを起こす勇気を持ってほしい。
…それらのきっかけになることを心から願って、私たちは、2020年7月1日(びわ湖の日)から「びわ湖との約束」を広く募集するキャンペーンを実施することにしました。
「びわ湖との約束」 ~聞かせて!あなたのびわ湖への思い~

「びわ湖との約束」は、10年後のびわ湖や、そこに根ざす暮らしに向けて、楽しみたいこと、心がけたいこと、取り組みたいことなどを言葉にした、「びわ湖の未来へ贈るメッセージ」です。
それは、自分がこれからのびわ湖や暮らしのためにできること・やりたいことの「目標」や「誓い」でも、10年後のびわ湖や暮らしがこうなっていたらいいなという「祈り」や「願い」でも構いません。
難しいことを考えたり、背伸びをして大げさな目標を考える必要もありません。
びわ湖が、あなたとの「約束」を喜んで交わしてくれることをイメージしながら、今のあなたの心に浮かんだ、あなたなりの「びわ湖との約束」を、教えてください。
私たちは、みなさんが投稿してくださった「びわ湖との約束」をもとに、10年後の暮らしとびわ湖の将来像・目標をとりまとめた「マザーレイクゴールズ」(MLGs = 琵琶湖版SDGs)をつくって広めたり、みなさんの「約束」を通じて新しい「つながり」が育つしくみ([仮称]「オープン・マザーレイク」)をつくって活用することで、ひとつでも多くの「約束」が現実のものとなるよう、皆さんと一緒に取り組んでいきます。
7月1日は「びわ湖の日」!

いまからちょうど40年前の1980年7月1日、「滋賀県琵琶湖の富栄養化の防止に関する条例」(通称:琵琶湖条例)が施行されました。私たち人間の「暮らし」がびわ湖をよごし、赤潮が発生。「びわ湖を元どおりに!」という県民ひとりひとりの思いが生み出した「せっけん運動」が政治や行政を動かし、条例制定にまで結びついた画期的な出来事でした。
この出来事を忘れないようにと、滋賀県では毎年7月1日を「びわ湖の日」と定め、今なお県民の多くが、びわ湖の日や直近の週末に湖岸のゴミ拾いや河川の草刈りといった活動に参加するなど、びわ湖を大切にする取組が続いています。このような県民総ぐるみの環境活動が毎年続いていることは、滋賀県が全国に自慢できる素敵なことだと思います。
実はこんなにすごい! びわ湖は国民みんなの大切な資産
びわ湖を大切に思っているのは滋賀県民だけではありません。「びわ湖は国民的資産である」ことが明記された「琵琶湖の保全及び再生に関する法律」(通称:琵琶湖保全再生法)が国会で制定され、2015年9月に施行されました。
なぜ、滋賀県にあるびわ湖が「国民的資産」なのでしょう?
びわ湖の水は、滋賀県民だけでなく、疏水や瀬田川を通って下流の京都・大阪・兵庫も含めた約1,400万人もの暮らしと産業を支えていると言われています。日本の総人口が約1億2650万人ですから、日本人の1割以上がびわ湖の水を利用していることになります。
びわ湖の面積は約670km2で、第2位の霞ヶ浦の約4倍もあります。面積も貯水量も全国トップなのは言うまでもありませんが、もっとすごいのはその歴史。びわ湖が誕生したのは約400万年前で、世界トップ3に入る屈指の「古代湖」でもあるのです。この長い歴史ゆえに、世界中でびわ湖にしか生息していない「固有種」と呼ばれる動植物が約60種類もいると言われています。
固有種以外にも1,000種類以上の多様な動植物が生活し、毎年何万羽もの水鳥が飛来するびわ湖は、「ラムサール条約湿地」にも登録されていて、生物多様性の保全が求められています。
また、大昔からびわ湖の水や自然と密接に関わりながら暮らしてきた人々の文化や営みは、「琵琶湖とその水辺景観-祈りと暮らしの水遺産」として「日本遺産」にも認定されています。近年は、バスフィッシングやウインドサーフィン等のウォータースポーツのメッカとして、また、自転車でびわ湖を一周する「ビワイチ」が国交省の「ナショナルサイクルルート」に指定されるなど、県外や海外からも多くの方が訪れる人気スポットになっています。
※びわ湖についてもっと詳しく知りたい人へ
~下記リンク先の情報を参照ください~
- 「琵琶湖ハンドブック」
- 「びわ湖を学ぼう(琵琶湖ハンドブック概要版)」
- 「びわ湖なう~指標で見るびわ湖と暮らしの過去・現在~」
「びわ湖」と「暮らし」はつながっている!

日々の暮らしのなかで「びわ湖との関わり」を日常的に直接実感している人は、多くはないかもしれません。でも、私たちの暮らしも、仕事も、余暇活動も、きっとどこかでびわ湖とつながっています。
空に浮かぶ雲、びわ湖を取り囲む山々、そこから湧き出す水が集まって流れる川、川とつながるまちや田畑、ため池や内湖…。あなたが住んでいる家に使われている木材、上水道や下水道、目の前の側溝も、びわ湖とつながっているかもしれません。
日々食べているお米や野菜やお肉、湖魚やシジミ、酒や醤油など、びわ湖流域の水が育んだものを、みなさんもきっと口にしていると思います。
私たちが何気なく購入して使っている商品の中には、滋賀県や淀川水系沿いに数多くある工場で生産されたものもあるでしょう。それらの製造過程でも、びわ湖流域の水が使われています。
湖岸道路を車で走りながら、琵琶湖が見えるカフェでお茶をしながら、びわ湖がある風景を眺めて心が癒やされる人も多いでしょう。
ずっと今のままでいてほしい? 昔に戻ってほしい? 変わっていてほしい?
…あなたには、どんなびわ湖の「未来」が見えていますか?
「アフターコロナ」 変わりゆく暮らし
2020年、私たちは、新型コロナウイルス感染症という経験したことのない禍(わざわい)に直面し、暮らし方や生き方を根本から見つめ直す機会を与えられています。
これから先、どんな風に生きていきたいですか?
日々の暮らしやしごとの中で、何を大切にしていきたいですか?
10年後、私たちの暮らしは、びわ湖とのつながりは、どうなっていると思いますか?
あなたの今この瞬間の思いを、ぜひ言葉にしてみてください。
※その他資料
~必要に応じて下記データをご活用ください~