びわ湖さん、お元気ですか?

あなたから見て、今のびわ湖は「健康」に見えますか?
それとも、ちょっと病んでいるように見えますか?

見る人の視点・経験・立場・考え方によって、びわ湖の「見え方」はいろいろだと思います。どの見方が正解というわけではなく、様々な立場からいろいろな見方をしつづけること、そしてお互いの見方や意見をオープンにシェアしあい、尊重しあうことが、これからのびわ湖の未来にとって、とっても大事なことだと思うのです。

皆さんから、「今のびわ湖」は、どう見えていますか?
そして、「10年後のびわ湖」は、どうなっていてほしいですか?
ハッシュタグ「#びわことのやくそく」を添えて、ぜひ教えてください!

…さて、今年、びわ湖の「健康状態」について、気になる2つのニュースが巷を賑わせました。ひとつはいいニュースで、もうひとつは悪いニュース。今日は、その2つのニュースを改めて振り返りたいと思います!

ではさっそく、いい方のニュースから。

琵琶湖北湖の全窒素が初めて環境基準を達成!!

2020年6月22日の「県政eしんぶん」にて、令和元年度のびわ湖の水質測定結果が紹介されました。

これによると、水の清らかさに影響を及ぼす指標のひとつである「全窒素」の測定値が、1979年(昭和54年)の観測開始以来、北湖において初めて国の環境基準(0.20mg/L以下)を達成しました。このニュースは、先月下旬から今月上旬にかけて、新聞などでも紹介されたので、滋賀県にお住まいの方は、耳にした方も多いでしょう。

琵琶湖(北湖・南湖)および瀬田川の「全窒素」の経年変化グラフ(県政eしんぶんより引用)

 
びわ湖で最初に赤潮が大発生したのが1977年(昭和52年)ですから、それ以来、40年以上にわたって、みんなでびわ湖のためにさまざまな取組をしてきた成果と言えるのではないでしょうか。

ちなみに、もうひとつの指標「全りん」も、北湖では国の環境基準(0.01mg/L以下)をクリアしています(下図参照)。

琵琶湖(北湖・南湖)および瀬田川の「全りん」の経年変化グラフ(県政eしんぶんより引用)

 
しかし、これらの数値は、あくまで北湖の沖あいの定点での測定値。北湖の沿岸部では十分にきれいとは言えないところもあるでしょう。また、南湖では、窒素・りんともに、少しずつ改善傾向にはあるものの、まだ環境基準を満たせていない状況が続いています

10年後には、南湖や北湖の沿岸部でも、環境基準をクリアした清らかなびわ湖になっているといいですね♪

「琵琶湖の深呼吸」が2年連続で観測されず…

続いては、ちょっと心配なニュースです。

日本最大の面積を誇るびわ湖ですが、その深さも最大水深が100mを超える深い湖でもあります。もっとも深い今津沖の湖底付近では、毎年秋にDO(溶存酸素)の値が極めて低くなります。つまり湖底付近は秋になると「酸欠」に近い状態になるのです。

それが、冬になると表層水が冷やされ、季節風の影響も手伝って、表層水と深層水が循環して、2月頃には水温やDO値が表層も湖底も一様になります。年に一度、湖底にまで酸素が届くこの現象は、「全層循環」や「琵琶湖の深呼吸」と呼ばれています。

ところが、去年(2019年)の冬、観測史上初めて、この「琵琶湖の深呼吸」が確認されませんでした

そして、去年に引き続き今年も2年連続で冬季の「琵琶湖の深呼吸」が確認されなかったことが、4月1日の県政eしんぶんで発表され、このニュースもメディアを賑わせました。

琵琶湖底層(今津沖)における溶存酸素の変動グラフ(県政eしんぶんより引用)

上のグラフの緑色の線が平成30年度、青色の線が令和元年度。それぞれグラフの右端、2~3月のところを見ると、去年より今年のほうが若干数値は高いものの、「全層循環」が確認されている平成29年度(黄色い線)と比べるとかなり低い水準に留まっていることが分かります。

このまま底層での低酸素状態が続くと、びわ湖の生態系への悪影響や、水質悪化が懸念されます

びわ湖が深呼吸をしなくなった原因は、夏の暑さや暖冬の影響で、冬期にびわ湖の表層水が十分に冷えなかったためではないかと言われています。「地球温暖化」の影響なのかもしれませんね。

これからの10年間、びわ湖がしっかり「深呼吸」してくれることを願って、私たちにもできる身近な地球温暖化対策に、今すぐ取り組んでみませんか?

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